ダイレクトボンディングとインレー、徹底比較
こんにちは。
流山市運河駅から徒歩1分、柏駅から野田線で10分のかわい歯科クリニックです。
患者様から「ダイレクトボンディングとインレーはどう違うのですか?」とご質問いただくことがあります。
確かにこの2つの治療は似ている部分も多いですが、違いもあります。
まず大きな違いは、ダイレクトボンディングは「直接法」といって、歯科医師が患者様の歯に歯科素材を直接詰めていく治療方法です。
一方、セラミックインレーは「間接法」といって、歯科医師が歯型を採取して、それを元に歯科技工士に詰め物を作ってもらい、歯科医師がセットする方法です。
直接歯科医師が歯科素材を詰めるのと、型取りして技工士に詰め物を作ってもらうという違いがあるため、治療期間はダイレクトボンディングのほうが短くて済みます。
その代わり、セラミックインレーは技工士に詰め物を作ってもらうので、治療期間はかかりますが、1回の治療時間はかかりません。
患者様の歯の状態によって変わりますが、一般的にはダイレクトボンディングのほうが削る量は少なく済むことが多いです。
セラミックインレーの場合、型取りをして詰め物を製作するため、技工士が作りやすいように、また、詰め物がはずれないように、どうしても多めに削る必要があります。
歯は削る回数が多くなるほどもろくなるという性質を持っていますので、どちらかの治療法を選択できる場合は、ダイレクトボンディングのほうが歯に良いこともあります。
歯みがきや歯科医院でのメンテナンスによって変わりますが、しっかりと治療やメンテナンス、経過観察を行うことで、10 年間の修復治療の全生存率は 88.34%とされています。
もしインレーをセラミックではなく、保険診療の銀歯にした場合は、どうしても唾液で溶けてしまうことがあり、境目からむし歯になるリスクがありますが、セラミックインレーであればそのような問題は起きにくくなります。
補修に関しては、どちらもまれに欠けてしまうことがありますが、補修することができますのでメンテナンスが大切です。
セラミックインレーの場合は再度歯を削る必要が出てきますが、ダイレクトボンディングは、歯を削ることなく欠けた部分の補修のみで済むケースもあります。
参考:前歯部正中離開による審美障害に対する 1 症例(J-STAGEより)
治療する部分によって、ダイレクトボンディングとセラミックインレー、どちらを選択したほうが良いかが変わってきます。
当院では、適した治療法をしっかりと見極めてご提案いたします。